さる12月2日、民主党鳥取県第1区総支部代表に就任し、記者会見にてその決意を表明致しました。以下、決意した思いの一端を記させていただきます。
私の政治姿勢
「喜びの向こうには、必ず悲しみがある。政治は、弱い立場に生きる人の為にある。」との信念のもと、「強い一人の百歩よりも、百人の県民の一歩を目指す政治」を私のすべての行動指標として今日まで生きて参りました。
今後もこの想いを決して忘れることなく、常に弱者の立場に立って判断し、決断し、行動する政治家でありたいと願うものであります。
もとより政治家とはいえ人間であり、政治とはいえ人間の営みの一つに過ぎません。もし再び公職に就かせて頂く日が来ましたならば、私は、人としての格律を守りながらありのままの姿と心構えで政治に取り組み、与えられる公私の仕事を、健康と時間と能力の及ぶ限り誠実に行いたいと心しています。そしていつの日か大きく実った故郷を見つめ、我が人生に悔いなしと言えるその日まで、政治家として日々に全力を尽したいと思います。
この5年間と時代認識
県議会議員として自分なりに務めを果たしながらも、一地方議員としての限界を感じ始め、一方で鳥取県をリードすべき県都・鳥取市が時日の経過と共に衰退して行く様を目の当たりにする中で、穏やかな中にも漂う閉塞感を打破し、従来の発想を突き破る清新な感性で将来を見すえた新しい行政を展開したい、との思いにかられ、鳥取市長選挙に挑戦致しました。しかし市民の皆様の負託を得られず、爾来今日まで、もし自分を必要とする局面が到来した時ただちに対応できるよう、政治への情熱と使命感を衰えさすことなく、自らを鍛える日々を送 って参りました。
本来政治とは、沈思と黙考を省略して対処できる軽い仕事でなく、その意味においてこの5年の静かな月日は、私にとって天から与えられたかけがえのない時間でした。政治家として生きていく上で何が大切かを、改めてしみじみと学んだ5年間でもありました。心魂を込めて思索し生の証をおさめた書籍をひもとき、古人との対話の日々を続けました。しかしその事以上に、人とのふれあいを大切にして日々を過ごしました。そして多くの良き先輩知友に、得意の朝も失意の夕も変わることなくそのご厚誼にあずかる中で、できる限り自らのおごりと怠慢を戒めつつ、他人のために生きる工夫を重ねなければならない、と思うようになりました。自身の好き嫌いや地位にとらわれず、寛容と誠実を以って人に接しなければならない、と思うようになりました。また何よりも事の公私や軽重、その繁閑や難易に拘わらず、真剣に取り組まなければならないことを、日々を懸命に生きるお一人おひとりから教わりました。山あいの一軒家から昇る夕げの煙にこそ政治の原点があると、改めて学びました。
政治の現場を離れ、人と物事を客観的に捉えながら政治に対する時代の要求を見る時、聖域なき小泉構造改革、それに続いた安倍美しい国 づくり内閣が、その思いとは裏腹に、いかに弱者を痛め負担を押しつ ける政治を実行してきたかを痛感致します。そして結果として格差社会を到来させ、暮らしや地域は壊れつつあり、しかもその格差は今後益々拡がりをみせようとしています。
地方に生きる人々は、今悲鳴をあげています。教育・子育て・雇用 ・年金・医療・介護・食の安全・地域経済活性化等、あらゆる分野において早急に新しい仕組みとルールを確立し、信頼の絆となるような制度に変え、現在を生きる私たちはもとより、次世代に生きる子どもや孫たちの為にも、責任ある政治を早急に実現させなければなりません。しかし、郵政民営化法案採決時や総裁選に見たわが身かわいさの多くの自民党議員の姿には、時の流れと共に疲弊していく地方に生きる人々にとって、さぞや辟易する姿に映ったことでしょう。特に、郵政民営化後の中山間地域をはじめとする地方の暮らしは一段と厳しいものとなり、郵便局ネットワークを崩壊させた政府の責任は極めて大きいものが あります。私にとっても、理性と自制心、使命感に裏づけられたかつての責任政党・自民党の姿はそこに存在せず、まるで小泉王朝の出現を見た感がありました。一つの時代にとっての到達点は、次の時代にとって出発点であります。新しい時代を迎える為には、既存の政治・経済・社会の停滞と閉塞感を打ち破らねばなりません。「この国を立て直すチャンスは今しか ない。過去のしがらみに捉われた自民党の政治では、新しい国づくりはできない。既得権益の維持に専念する霞ヶ関に緊 張感を持たせ、疲弊して行くばかりの地方を再生させ、格差のない日本をつくる唯一の道は、政権交代しかない。日本の政治は変わらなければならない。」との思いが、日に日に強くなるばかりであります。
決 意
厳しい地方の時代が続くこの5年の間、公職を離れてより蝸牛の殻にひそむ如く静かな時を過ごす私に対し、小沢一郎代表はじめ民主党の皆様は、その存在を常に認め意識して頂き、今日までに少なからず時代認識を共有し語り合える関係を構築させて頂いて参りました。
今般次期衆院選のお話を頂戴し、戸惑いながらも身に余る光栄と存じました。しかし正直申し上げ、逡巡し続けました。その理由はただ一点、かつて仕え感謝の念を持つ方と同じステージで戦うことになるからであります。繰り返し自らに問い続けました。
「今日まで政治の世界に身を置いてきた者として、今この身に何ができるのかを考えた時、政権選択選挙と言われる次期衆院選において、鳥取一区の有権者は、その意思表示ができないままで良いのか。全国一厳しい経済環境下にあって、到るところから県民の悲鳴が聞こえるにもかかわらず、己は行動しないで良いのか。疲弊して行くばかりの、この鳥取の地を再生させる、地方を再生させる、そして格差のない日本をつくる唯一の道は、もう政権交代しかない、との認識を持ちながら、己は行動しないのか。」と。
そして結論を出しました。かつて、離党届を懐に二人で自民党本部の幹事長室を訪ね後にした日のことを、今も昨日のことのように鮮明に覚えています。
日本に真の議会制民主主義を定着させ、21世紀平和と安定の中、心豊かな社会であり続ける為の二大政党制による政権交代の実現は、立場を越えて良識ある多くの政治家の願いでもあります。感謝と敬愛の念を持つ方も、かつてはその夢を追い、そして破れました。今その果たせなかった夢を、仕えた私自身が実現すべく、この鳥取の地で先頭に立たせて頂きたいと決意致しました 。
至らぬ者ではございますが、「もはや一刻の猶予もない。教育・雇用・経済・介護・所得、中央と地方の格差を是正し、日々の生活不安をなくして政治の閉塞感を打ち破り、子どもたちの未来を切り拓くには、政治の軸足を変えるしかない。政権交代こそが、衰退する地方を再生させ、この国の政治を再生さ せる唯一の道である。そしてその主人公こそ、鳥取県民お一人おひと りである。」との信念のもと、新しい旗を掲げ行動させて頂きたく存じます。
すべてを捨てて決心致しました。僭越ではございますが皆様とご一緒に、許されますならばその先頭に立って、愛する鳥取の地で、政権選択選挙を戦わせて頂きたく存じます。目を閉じて心静かに来し方行く末を想う時、私の今日までの生涯は一切、今この時、この試練の戦い為の準備期間に過ぎなかったとさえ思えます。一切の艱難を運命としてこれに耐え、力の限り広く県民の皆様に訴えて一人でも多くのご理解とご支持を頂くべく渾身の努力を致す所存でございます。自民党の構造改革の痛みが直撃する私たちの鳥取県から、政権交代のうねりを大きく起こしていこうではありませんか。どうか私奥田保明に、ご理解ご後援を心からお願い申し上げます。

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